お知らせ
2023.07.13
- プレスリリース
建設用3Dプリンタで作られたサウナ施設(サウナメランジュ)が芸西村にオープンいたします!
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企業情報
和(かのう)建設株式会社(本社 : 高知県高知市北本町、代表取締役 :中澤 陽一、以下「和建設」)は、株式会社Polyuse(本社:東京都港区、以下「Polyuse」)と、日本で初めて『建設用3Dプリンタ』で作られた一般利用が可能な常設のサウナ施設※1を2023年11月にオープンいたします。
※1 自社調べ、自社開発をした国産建設用3Dプリンタ及び専用システム、国内基準に準拠した材料等々を活用した建物(2023年7月)
約360度、建設用3Dプリンタで印刷された構造物に囲われており、洞窟のなかのような非日常空間を味わえます
【プロジェクトの背景】
国内の建設業界は深刻な人材不足や費用面での大きな負担を抱えており、建築業においては、住宅や店舗・学校・オフィス・病院などの建物は毎日の生活には欠かせないものですが、年々老朽化も進み、多くの公共施設でも改修工事が必要とされています。
このたび、地域の建築業の実態や今後の想いをお話する機会をいただいたPolyuseは、多くの人々が垣根を越えて、より快適に利用できる建物環境を技術の側面からサポートすべく、「建設現場をアップデートする」という想いで建設用3Dプリンタ技術を活用したプロジェクトを推進している会社で、上記の課題を含めた地域発だからこその挑戦にとても意味があることを再認識いたしました。
そして、昨年創業65周年を迎えた和建設が「2030 KANO VISION(中期経営計画)」でキーワードとして掲げる「わっと驚く世界へ」の第一歩を象徴する挑戦の一つの柱として本プロジェクトをキックオフする運びとなりました。
建設業を主に行ってきました和建設としては初の宿泊事業となります。
【プロジェクトの一部紹介】
本プロジェクトは2022年1月にキックオフいたしました。
入念な各関係各所との打ち合わせや建物の仕様検討、施工方法の最適化検証を重ね、安芸郡芸西村に建設用3Dプリンタを設置した後、印刷製造を2022年8~9月にかけて実施。そしてその後も施工だけでなく、お越しいただく方々に快適に過ごしていただくための運営協議を重ね2023年11月の正式オープンに向けて準備をしております。
安芸郡芸西村にてプロジェクトスタート
◼サウナメランジュについて
建設用3Dプリンタで印刷したサウナメランジュの外観イメージ
名称にあります「メランジュ」とは、芸西村で見られる起源や時代の異なる岩石が入り交った混在堆積物であり天然記念物になります。メランジュの特徴的な模様や特殊な構造が入り混じる地層から連想し、最新技術の3Dプリンタと伝統的な建築技術が融合したサウナ棟をメランジュと名付けました。
サウナメランジュは国内初となる3Dプリンタによって製造されたフィンランド式サウナ施設となります。洞窟をイメージした内部空間では天井部の小さな穴から差し込む自然光と間接照明により、ほんのり浮かび上がる3Dプリンタ独特の波のような積層模様を見ることができます。サウナの隣には水風呂棟を併設。外気浴はサウナメランジュの屋上部分に設けたウッドデッキで波の音をBGMに海を眺めながらの贅沢なひと時をお過ごしいただけます。
設計・運営監修は全国的にもファンの多いSAUNAグリンピアの吉永幸平氏が担っております。
【サウナメランジュの概要】
■所 在 地:高知県安芸郡芸西村西分乙59-2
■着 工:2022年4月 完成予定:2023年9月(11月まではプレオープン期間となります)
■設 計 施 工:和建設
■運 営:合同会社芸西プロジェクト(和建設と有限会社石川共栄不動産が合同出資して設立した宿泊事業運営会社)
■公式サイト:準備中
【クリエイティブクレジット】
■ディレクター:中岡竜太郎(和建設)/大岡航・鎌田太陽(Polyuse)
■開発メンバー:松下将士、中川翔太、九冨恵一、大友泰輝(Polyuse)
■設計:澤田博士、西山光弘(和建設)
【プロジェクトメンバーからのコメント】
和建設 社長室長 中岡 竜太郎
宿泊事業への挑戦自体、創業以来、初めてのことでとてもワクワクしながら準備を進めています。宿泊事業の計画が進んでいく中、Polyuseさんとのご縁がありました。代表の大岡さんが持つ「建設現場をアップデートする」という強いパッションと地元高知への溢れる愛に背中を押される形で施設建築物の一部を3Dプリンタで印刷するという業界自体にほぼ前例のないことにも挑戦することにしました。このユニークなサウナ施設をきっかけにたくさんの方々に高知県芸西村を訪れていただき、豊かな自然や山海の恵みを持つ高知のポテンシャルに気付いていただければと思っております。
和建設 企画部設計課長 澤田 博士
素材のポテンシャルをどう活かすかを重要視し、テクスチャーや重量感をいかに効果的に見せるかが設計のポイントとなりました。テーマは洞窟のなかのサウナ室。サウナにとって大切な熱に対しての対応には十分に注意しただけではなく、3Dの内部にガラスの箱(サウナ室)を作ることによるサウナとしての快適な利用環境の構築、そしてガラスの箱内からは3Dの壁面が見渡せるようになりました。サウナ内の照明は極限に抑え、3Dをアッパー照明で淡く照らし洞窟感を出し非日常を演出しています。
コトナ 代表取締役 片岡 照博
ウミガメも訪れる琴ケ浜を見渡す事のできる高台に立つ「NAMITERRACE GEISEI」。 目前には青のグラデーションが美しい海と空が広がり、敷地内には陽の光を浴びて生命力ほとばしる木々が植わっています。 敷地内に分散配置されたユニークで実験的な建物は、先端のデジタルテクノロジーを用いつつも、どことなく手の温もりを感じさせてくれます。 恵まれたロケーションを舞台に、ヨットに泊まるもよし、洞窟のようなサウナに入るもよし、どうぞ、遊び心が解き放たれるひと時をお楽しみください。
Polyuse 代表取締役 大岡 航
昨年初めのキックオフより満を持して「NAMITERRACE GEISEI(ナミテラス芸西)」としての完成を控え、サウナメランジュもオープン間近となりました。多くの方のご協力とサポートがあったからこその発表になります。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。今回のプロジェクトは、国内でも例のない宿泊施設も併設された常設の国産建設用3Dプリンタで印刷したサウナ建物になります。
プロジェクトのリーダーである和建設様の地域建築業だからこそ出来る新しい挑戦にご一緒させていただいたことに感謝し、今後も施設を、建築業界を、高知県を一緒に盛り上げていけたらと思います。
SAUNAグリンピア 代表 吉永 幸平
サウナ好きは旅の目的にサウナを求め、サウナ好きでなくても施設にサウナがあれば「入ってみよう」ってなる、人が集う施設、コミュニティーにサウナはパワーを持つコンテンツの1つです。サウナ業界でも建設用3Dプリンタとサウナ室を融合させる前例のない設計、そこにサウナ好きでもない宿泊者が「入ってみたくなるサウナ」をどう監修していくか悩みましたが、造形の美しさ、太平洋の波音、芸西村の空と風、施設のポテンシャルをととのわせた「サウナ棟」ができたと思います。サウナセッティングは…入浴してのお楽しみです。
SAUNAグリンピア:https://www.saunagrempia.com/
■建設用3Dプリンタとは?
建設用3Dプリンタは、建築物や構造物を建設するために使用される特殊な3Dプリンタです。従来の建設方法と比べて、より迅速かつ効率的に建築物を構築することができ、建設工程の効率化や建物の品質向上が期待されています。また、建設現場での労働力の削減や安全性の向上も見込まれており、更には持続可能な建築材料の利用や廃棄物の削減といった環境への配慮も促進されます。
現在、日本を含む各国で建設用3Dプリンタは実験的な段階から本格的な実用化へと進んでいます。様々な国や企業が建設用3Dプリンタの開発や研究に取り組んでおり、将来的には建築業界に革新をもたらす技術として普及する可能性があると考えられています。
和建設株式会社について
会社名 :和建設(カノウケンセツ)株式会社
所在地 :高知市北本町4丁目3-25
代表取締役:中澤 陽一
事業内容 :建築工事業(特定建設業)。高知県、岡山県の2拠点で分譲マンション事業・戸建住宅事業・公共事業などを行う
創業 :1957年6月4日
URL :https://www.kano-kensetsu.com/
株式会社Polyuseについて
会社名 :株式会社Polyuse(ポリウス)
所在地 :東京都港区2-2-15 (開発拠点は神奈川県)
代表取締役:岩本卓也 / 大岡航
事業内容 :建設用3Dプリンターを中心とした建設業界特化型のハードウェア、ソフトウェア、サービスの企画設計、製造、販売
設立 :2019年6月
URL :https://polyuse.xyz/
【本件に関する報道関係者様からのお問合せ先】
■宿泊施設・サウナ施設に関するお問い合わせ先
和建設株式会社 社長室長 中岡宛
メール : r-nakaoka@kano-kensetsu.com
TEL : 088-885-5888
■建設用3Dプリンタに関するお問い合わせ先
株式会社Polyuse 広報部
メール : info@polyuse.xyz