カノウプロジェクト
高知市の中心地である「帯屋町商店街」。かつては歩けば肩がぶつかるほど人で溢れかえる街でしたが徐々に衰退。
特に西側のエリアは、2005年に大手量販店が撤退して以降、10年にわたってシャッター通りのような状態となり、商店街そのものが閑散としていました。
そうした事態を打破し、商店街をもう一度盛り上げようと起ち上げたのが高知市帯屋町再開発プロジェクトです。
PROJECTS 001
高知市帯屋町
再開発プロジェクト
START
2009
AREA
高知
まずは商店街に人の流れを生むことが必要だと考え、大橋通り商店街の一角に分譲マンション「ビ・ウェル帯屋町」を計画しました。
ただし、人が住んでいるだけでは「人の流れ」は生まれません。住む人が商店街を行き来する仕掛けが必要です。
もっとも近い大橋通り商店街は、かつて「土佐の台所」と呼ばれていた通りで、さまざまな食材の専門店が並んでいますが、日常で使うすべての食材が手に入るわけではないため、「結局、買い物は郊外のスーパーへ行く」という懸念がありました。
そこでビ・ウェル帯屋町の1階をテナントとし、商店街にあるお店と共存共栄できるスーパーマーケットを誘致することにしました。
社長自ら、スーパーを経営する県内企業を訪問して交渉を行いましたが、難航を極めました。しかし、「街を活性化する」という想いに賛同してくれた企業が見つかり誘致に成功。
2009年に分譲マンションとテナントのスーパーが完成し、「商店街で住み、商店街で買い物をする」という人の営みを生み出すことができました。
そして、もう一つ、西エリアに変化をもたらしたのが、2015年に当社が施工を手がけた複合施設「帯屋町CHENTRO」です。
この施設は、2005年に撤退して長らくシャッター通り化していた大手量販店跡地に建設されました。
本館棟と西棟からなり、本館棟には完全バリアフリー設計の賃貸マンションや商業施設、医療施設が入り、コールセンターも誘致されました。
また、西棟はカフェやレストランなどが入るテナントビルとなり、多くの人が利用しています。
「人が住む」「人が仕事をする」「人が集まる」この三つの要素をつくることによって人の流れを生み出し、活気を取り戻した帯屋町西エリア。
その活気が街全体に波及していくことを願い、現在もさまざまな角度からプロジェクトの発展を検討しています。
次のプロジェクト