- 夫婦二人の老後のために。お互いの人生観に合わせてリフォームしました。
すっかり新築のように見えるけれど、新築するよりも経済的でした。
子ども中心の生活を卒業して、あらたにまた、夫婦2人の生活が始まったY邸です。「60才の節目にリフォームしてリフレッシュできました。それぞれの人生観に合わせて20数年住んで来た家にも生き方を変えてもらった感じです。和建設さんには言いたい事を言って作ってもらったのでハッピーエンド(笑)。すごく快適です」と、ご主人。工事を終えて1カ月、もうすっかり馴染んだ暮らしです。
当初、奥様のご実家の土地に新しく建て直そうかとも考えたそうですが、築24年の家を壊してしまうのはもったいない。そこで断熱改修耐震の補助金200万円のサポートも得て、使えるものは大事に生かしながらリフォームしたという訳です。
「すごく明るくて風通しがいい家になりました。新築と見まちがうほどですが、こうして工事を終えてみると、やはり新築するよりも経済的だったと思います。子どもに迷惑かけないようにリフォームを機に荷物も、私たちのこれからの人生設計もすっきり整理ができました」と、奥様。納戸の中には家族の大事なアルバムをいつでも見られるように専用の棚も作ってあります。
2人の老後をより良いように過ごしやすいようにリフォームできた。
ひな壇式の高台に建つY邸は、遠くに高知城を見渡せる眺めの良さ。下が掘り車庫になっていて、その上に建つ2階建ての住まいです。リフォームを機にLDKを1階から2階に逆転させ、サブ玄関も作りました。夫婦の部屋もそれぞれの生活スタイルに合わせて1階と2階に仕分けしました。
「お互いに生活時間も違うし、テレビの趣味も違うしね。今までは子どもに合わせていたけれど、2人ともトシをとるにつれて個性が出て来て、わがままになってくる。だから自分のスペースが要る」と、ご主人。早寝でパソコンが趣味のご主人の部屋は1階に。夜更かしタイプの奥様の部屋は2階のLDKの隣です。
「ところが、リフォームしてから逆にDKリビングで一緒に過ごす時間が長くなりました。主人は自分の部屋には寝にいくだけ。でも将来、どちらかが介護が必要になったら、ここに主人のベッドを置くつもり。2人の老後をより良いように、過ごしやすいようにリフォームできたなと思います」と奥様。広くなったベランダで家族で焼肉をするのが、ご主人のもっかの夢なのだそう。「東京にいる娘に早く家を見に帰って来いと、しょっちゅう電話をしています」。
これからの20年を明るく生きるご夫妻です。
LDK
2階は奥様の生活エリア。1階からDKリビングを移して明るさも風通しも眺めの良さもさらに増しました。「ずっと壁を向いて家事をしていたので、対面キッチンにこだわった。動線がよくて使いやすいし、テレビも景色も眺められる。主人も『ここ、いいね』と一緒に過ごす時間が多くなった」のだそう。
2階のDKリビング。お風呂は1階ですが、トイレや洗面台はそれぞれ便利に使えるように1階と2階に。介護が必要になった時は畳リビングをフローリングにしてベッドを置くようにします。
ひな壇式の高台に建つY邸。2階は上段の道路に面しています。いざという時、これから足腰が弱くなってきた時、1階に降りなくても2階から車やタクシーに乗れるようサブ玄関も作りました。