- 子どもたちが巣立って、また二人の生活にリセット。定年後を楽しく暮らしていくためのリフォームです。
引っ越しは大変だったけど、
リフォームして、暮らすことが楽しくなった。
来年、定年を迎えるご主人よりもひと足お先に、セカンドライフを生きる家に着替えたY邸です。
築22年が経ち、屋根の葺き替えや耐震性など家の気がかりに、下水管工事の問題が加わり、思いきってリフォームすることにしました。「退職してからはできないと思うし、これから先の暮らしを考えると今しかないと思った」とご主人。家の躯体と柱、サッシを一部残しての全面リフォーム。工事期間は3ヶ月、2010年11月に完了しました。
奥様いわく、とにかく大変だったのはお引っ越し。「私はモノが捨てられないので荷物が多い。ずいぶん整理しましたけれど、それでも多くて引っ越すのに大変でした。でも一つの区切りにはなりました。こういうことがないと捨てられませんもんね」。それぞれに思い出があって捨てられないのです。奥様の要望で収納を多く採ることを心がけました。
「お陰様ですごく片付けやすくて便利。リフォームしてから暮らすことが楽しくなりました。家のレイアウトも大きく変わりましたし、私たちの気分もリフォームできたみたいです」と言います。
リビングを1階から2階へ大移動。明るく、広く、日当りがよくなった。
大きく変わったのは、生活の中心であるLDKを1階から2階に大移動させたこと。家づくりの際に細かくお話を伺う『家づくりの羅針盤』から見えて来たのは、お二人が描いている"これからの人生"を暮らす家の姿でした。
「1階は日当たりが悪くて暗く、冬はものすごく寒かった。でも、最初に2階をリビングにとご提案いただいた時は少し抵抗がありました。悩んだけれど、リビングで過ごす時間が長いのでこうして良かった。広く、明るく、日当りもよくなって暖かくなりました」とご主人。かつて子ども部屋と主寝室があった2階はリビング内和室のあるワンフロアのLDKに。L字型のベランダは奥行150センチのワイドなサイズで、ますます布団干しが楽しくなったと笑うご主人です。
「結婚した時から、子どもはいつか巣立っていくのだから二人の時間を大切にしようと話して来ました。これからいろんな楽しみ方を一緒に見つけていきたいし、二人とも退職したら家でゆっくりしたい。それには暮らしやすい家がいい」と奥様。きっと、多趣味で行動的なご主人が引っ張ってくれる二人のセカンドライフです。
キッチン
キッチンはご夫婦の寝室だった場所。ベランダをL字型に伸ばし、勝手口も作りました。広い食品庫の中にはもう一つ食器棚も。広めのキッチンカウンターには観葉植物を置いたり、暮らしのゆとりスペースも生まれました。
以前のキッチンは1階にありました。
キッチンからリビングを眺めたところ。ダイニングテーブルを置いている場所は押し入れでした。「部屋の区切りや仕切りを無くすと、こんなに広くて明るいんですね」。日当りのよい2階リビングです。
まるで新築のY邸。リフォームをきっかけに飛び出していた玄関を切って、その分、駐車場を広げました。「子どもたちが車で帰って来ても大丈夫」。大好きなバイクの手入れも楽しめるようになりました。