2021年8月はKIKONI SISKOさん
暮らしのなかにスッと入ってきて、毎日がほんのりハッピーになる……そんな雑貨を取り扱う高知市愛宕町のお店「KIKONI SISKO(キコニシスコ)」の吉川さんに8月のコーディネートをお願いしました。
「こちら(LABO)のコーディネートのお話いただいたときに、ぱっと思い浮かんだのが『子どもがいるお家のリビングルーム』でした。
子どもがいるとインテリアを楽しめなくなったり、ついお部屋がゴチャゴチャしがちなんですけど、おもちゃでありながらインテリアとしても飾れるようなものをリビングに並べると子どもも遊んでくれるし、親も毎日の気分が明るくなると思うんです」
現在4歳のお子さんがいらっしゃる吉川さん。お子さんが生まれる以前から子育て中の方に喜ばれる雑貨を取り扱ってきましたが、やはりご自身が経験したことで着眼点が変化していったといいます。
「(私のお店に並べるアイテムは)お店からご自宅に帰ってから『もったいない』と思わずに、そのまま袋から出して子どもに使わせられて、それでいてほんのちょっと質が良い……っていうものが理想です。
あと、会話が生まれるもの。例えばこの積み木も最初は遊ぶだけかもしれませんが、興味を持ったときに『これはロシアのお城なんだよ』っていう話ができるんです」
今回LABOに飾っていただいたものは、どれも親子の会話のきっかけとなるものでした。ひょうきんな表情をしたぬいぐるみはリサイクル素材で作られており、気軽な入口でリサイクルの話をすることができます。
「私も最初はそこまで意識していなかったんですが、やっぱり子どもって『これはどこで作ったの?誰が作ったの?』と、すごく質問してくるんですよね。そのときはまだ理解できないかもしれないけど、理解できるまでに成長したら、またその雑貨が楽しめるかもしれないと思って、そこからストーリーのあるものを選ぶようになりました」
子育て中の方が「なるほど!」と思うインテリアのヒントは、ほかにもあります。
印象的なカーテンは「家のなかを、お気に入りのカーテンや布でちょっと仕切るだけで特別な空間に感じられるんですよ」と吉川さん。
その中央に飾った額は、実は縁だけ残したもので、子どもの絵はマスキングテープで壁に直接貼り付けています。
「子どもが『描けたよ〜』と自慢げに持ってきた絵を、額に飾ってあげるとすごく喜ぶんですね。でも、実際に額に入れると入れ替えるのが大変(笑)マスキングテープだから、簡単に貼り替えができるので、おすすめです」
子どもの上着をかけるハンガーもデザインのかわいさにこだわれば、夏場などの使わない間はインテリアとして目を楽しませてくれます。
「遊ぶものと飾るものって分けて考えがちなんですが、一緒で良いと思うんです。親として子どもに興味を持ってほしいこともありますが、無理に与えるんじゃなく、家のなかに飾っておいて子ども自身に見つけてもらう……というのも面白いと思いますよ」
素敵なインテリアだけでなく、いろんな気づきも教えてくれる吉川さん。
LABOに飾ったアイテムはほぼ吉川さんのお店で購入できるので、子育て中の方はぜひお店にも足をお運びください。